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PMS(月経前症候群)、生理痛、月経過多…“本当の”原因とは?

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生理痛、PMSの情報に気をつけて

先日、インターネットで生理の不調についてのリサーチをしてる時、読んでいる人が誤解を持ちかねないショッキングな記事を発見しました。

しかもそのサイトは某有名PMS改善サプリを売るサイトの記事です。

その記事は女性のサイクルと生理痛、生理不順にの原因について書かれていたんですが、読む人のためというより、自社製品を売るため!?という内容。

​生理に悩んでいる女性が多い中で、なんの助けにもならないどころか、下手したらそれを読んだ人が間違った対策をして症状を悪化させかねない!!

​憤慨してしまい、正しい情報を届けなくちゃと思って即(笑)、記事に書いています。

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自然な生理周期が生理痛を起こす原因??

読んで理解しやすいように、ごく簡単ですがまず、生理サイクルについて説明しますね。

生理の後、脳から出るホルモンから卵巣が刺激を受け、まずエストロゲン が増え始め子宮内膜を発達させます。

その後、脳の別のホルモンの刺激で排卵が起き、排卵をした卵胞(*)からプロゲステロンが作られます。

(*卵胞;卵子を包んでいた細胞の塊)

もし受精が起こらなければ、エストロゲンと プロゲステロンの量が下がることで子宮内膜が剥がれ落ち、これが生理となってまた同じサイクルを繰り返します。

生理周期の図

こんな感じで脳からの刺激を受けてエストロゲンとプロゲステロンの量が変化するのですが、このホルモンの移り変わりは「極自然」な流れ。

わたしが読んだ記事は、この生理周期の説明の後、

​…(略)わずかな期間でホルモン分泌が変化するため、体調の変化が起こりやすく、特にプロゲステロンが急激に変動する排卵後から次の生理までは、不調を感じやすい時期…(略)
(月経周期とホルモンの説明)…  このようなホルモンの大きな変動が生理前から生理中のからだにさまざまな影響を与えます…(略)

「月経周期に伴うホルモンの変化自体が不調を起こす」

ともとれることを言っているんです。

カラダの知識がないと「そうなのか」と思ってしまいますよね。

でも違うんです!

月経周期でホルモンバランスが変化し、

プロゲステロンが増えるのは

「正常」

なこと。

もちろんホルモン量が変わるので、気分や体調の多少の変化は起こります。

でも、抑え切れないほどのイライラや周りから心配されるほどの落ち込み、薬が手放せないほどの痛みが起こるのは、

「正常じゃない状態になっている」から。

本来あるべきバランスが崩れているからです!

 

考えてみてください。

たとえばサバンナに住むシマウマに、

PMSや動けないほどの生理痛があると思いますか?

おっくう、生理痛がひどくて動けない、、、

と言っているうちにライオンに食べられてしまいます💦

この記事はあくまで生理痛やPMS用のサプリを売るためのサイト。
読者にためになる情報を届けるというよりは、

​「生理があるなら不調は仕方ない」

「だから不調があったらサプリ買ってね♡」

と自社の製品を売るための情報なのですね。

体に起こることだから(サプリを飲む以外)何もできない。

そんなメッセージ性がある情報を見ると、無力に感じませんか?

実際は生理痛やPMSで悩まないようにためにできることは「山ほど」あります。

なぜかといういと、シマウマの例でわかるように、耐えられないほどの痛みやメンタルの不調は

今の暮らしの食事、生活習慣、ストレスで起こるから

です。

体全体の健康と同じように、それを改善すれば生理の健康も自分で作れるんです!

生理用ナプキン

「過剰なエストロゲン」が生理痛やPMSの原因

その記事ではさらに、女性ホルモンの説明でエストロゲン(*)とプロゲステロン(*)の作用を比べて、

プロゲステロンは

「うつ状態を作りやすくする」

「血糖値を下げる」

「からだに栄養や水分を備える」

そして

「排卵後から生理前まで増えるために不調が出る」

と、まるでプロゲステロンが悪者のように書いていました。
少なくとも、専門的な知識がない一般の人が見たらそう思ってしまう!

*エストロゲン;卵胞ホルモン。生理後から増加。
*プロゲステロン;黄体ホルモン。排卵後に増加。

「ふーん」という感じかもしれませんが、これを読んで間違った対策をした人が、つらい症状をよけい悪化させてしまうかもしれないんです。

はっきり言います。

プロゲステロン は

生理痛、PMS、月経過多を起こさないようにするために

「欠かせない」

ホルモンです。

生理痛、月経過多、PMSを起こす原因の多くは

「エストロゲンが過剰になる」

ことです。

エストロゲンは乳腺組織や子宮内膜を発達させたり、

言ってみれば「刺激的」な働きがあります。

それに対してプロゲステロンは、エストロゲンが暴走しないようにバランスを取る「リラックス的」ホルモン。

​「エストロゲンが増えすぎる」

あるいは、

「プロゲステロン が少ない」

​とプロゲステロンのブレーキが働きません。

そのためにエストロゲン が暴走し、

​生理痛、月経過多、イライラ、落ち込み、頭痛などの生理の不調、

そして

子宮筋腫や乳がんなどの深刻な状態にも発展すると言われています。

このエストロゲン過剰/プロゲステロンが少ない

ことによる不調は、今は海外では常識。

​でも日本ではまだ、この情報が少ないんですね。

ストレス、化学物質、腸内環境の乱れ、肉や乳製品中のホルモンなど、

​今の暮らしは、

「エストロゲンを過剰にする」

    and/or

「プロゲステロンが減ってしまう」

ことに溢れています。

だから、女性の体にとって「自然」であるはずの生理で不調を抱える女性がとても多いんですね。

生理痛の原因をなくして若さをキープ!

ホルモンバランスを整える食事

生理痛が辛いとサプリや薬に頼りたくなります。

けれど、例えそれで生理痛の痛みが軽くなったとしても、そもそも生理痛が起きるようになった「原因」は残っています。

生理をはじめ女性ホルモンの健康は体全体の健康状態の鏡。

それは女性ホルモンは食事、栄養状態、そしてストレスの影響をとても受けやすいからです。

だから、薬がないと過ごせないほどの生理痛やイライラが起こるのは、生理だけの問題ではなく「体全体」の問題なんです。

​逆にそれに気づいて、生理痛を起こす原因をなくせば、サプリを飲まなくても不調に悩む必要もないんです。

生理だけなくカラダ全体が健康になるから、若々しくイキイキとした毎日を過ごせます。

​長くなったので今回は改善法まで書ききれませんが、女性ホルモンバランス の記事をたくさん書いているので、ぜひ読んでください。

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