心のトラウマと体の不調
子供時に受けたトラウマのせいで、大人になってから人間関係に悩んだり、自信が持てなかったり、あるいは依存傾向におちいりやすい、とか心や精神面への影響を見ることはよくあります。
でも精神面だけではなく、さまざまな慢性病を含め、成人してからの体の不調やの原因が「小さい頃に経験した心の傷」となっていることを話す人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
心のトラウマによる“ショック”腸内環境、自律神経、脳の調節などさまざまなバランスを崩してしまうのです。
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見過ごしがちな ”mini”トラウマ
”big”トラウマと"mini”トラウマ
「でも私トラウマなんてないし」と思っていませんか?
一般的に、トラウマというと親からの虐待、育児放棄、学校でのいじめ、性的暴行など、誰からみても「トラウマ」と分かるような精神的ショックというように理解されています。
でも私がここでお話しするのは、明らかな「BIGなトラウマ」だけではなく、覚えていないようなあるいは誰でもが経験していそうな「MINIトラウマ」。
「トラウマ」としての診断基準には満たさないけれど、繊細な性質が関係したりして傷ついた経験です。
私の場合、自分が嫌いで、人とうまく付き合えないことに悩んでいた時、どうも子供の頃の経験が関係している、とうすうす感づいていました。
でもそれを「トラウマ」とは思っていなかったし、傷ついたことはあっても、つらい「BIGトラウマ」を経験した人に対して申し訳なくて、それが「トラウマ」なんて言えなかったです。
いろいろリサーチをするうちに、そうじゃなこと、つまり「傷ついた」というのは事実でそれによって辛い思いをしたというのは事実なんだって気付きました。
それを受け入れてから納得したし、心も楽になったんです。
心のトラウマ=心が傷つくこと
MINIトラウマの例;
- 両親が離婚した
- 親の帰りが遅く常に不安だった
- 親がきびしく常に頑張らないといけないと緊張していた
- 親が心配症だったので自分も「世の中は危険」と感じていた
- 小さい頃、”悪いこと”をしたおしおきに家の外に締め出された
- 慕っていた人、大事なペットの死
- 病気をして入院した経験
など・・・
もちろん、人間ならだれでも子供の頃に傷つくことがあるのは当たり前。
でも、
- MINIトラウマが慢性的に続く、あるいは頻繁に繰り返される
- MINIトラウマで受けた心の傷を癒してくれる存在がいなかった(親、友達、先生など)
などが重なって大人になってもそれを引きずってしまうのです。
子供の頃の”ミニ”トラウマが多いほど病気のリスクがあがる
ACEs; Adversed Childhood Experiences (トラウマを作る辛い幼少期の経験)
長くなるのでここでは詳しくは書きませんが、海外ではACES(Adversed Childhood Experiences- 幼少期の好ましくない経験)と呼ばれる、子供のころに受けたトラウマと健康についての研究が進んでます。
各トラウマ的経験についてのチェック項目があり、そのスコアが高いほど精神的な面ではなくあらゆる病気のリスクが高いとわかっています。
ACEsとの関連がわかっている病気
アジソン病、ADHD、子供の行動や集中力の問題、喘息、癌、セリアック病、慢性疲労、慢性閉塞性肺疾患、冠状動脈性心臓病、皮膚筋炎、一型&二型 糖尿病、線維筋痛症、高血圧、特発性肺線維症、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、肝疾患、肺疾患(喘息、COPD)、ループス(全身性エリテマトーデスまたはSLE)、多発性硬化症、重症筋無力症、肥満、乾癬、関節リウマチ、強皮症、シェーグレン症候群、睡眠障害、脳卒中、血小板減少性紫斑病、甲状腺(バセドウ病、橋本病)、ウェゲナー肉芽腫症
ショッキングなリストですよね。
スコアが4以上で糖尿病のリスクが2倍、癌と心臓病のリスクが2倍、スコア2 以上でも自己免疫疾患で入院してまうケースが70-80%も増えてしまうそうです。
心のトラウマが体の不調をつくるのはなぜ?
子供の頃に受けた心の傷を、大人になってからも精神的に引きずってしまうの分かりやすいですよね。
ではなぜ「体の」健康まで影響を受けてしまうのでしょう。
- 腸内細菌叢が乱れる
- 自律神経が乱れる
- ホルモンなどの脳の調節機能が乱れる
のが原因。
1. 腸内細菌叢が乱れる
精神的にショックを受けると、腸内細菌叢が乱れることがわかっています。
それはストレスで消化機能の低下したり、コルチゾール(ストレスホルモン)の作用のため。
腸内細菌は脳の健康から免疫、ホルモン、血管、栄養状態など全身の健康になくてはならない存在。そのバランスが崩れてしまうので、体が正しく働けなくなってしまいます。
さらに、悪玉菌が増えることで腸の炎症「リーキーガット」が起き、アレルギー、自己免疫疾患、アトピー、PMS、そのほか多くの体の不調を起こしてしまうんですね。
2. 自律神経が乱れる
ストレスがある時に交感神経が活発になるときっと聞いたことあるでしょう。
交感神経を働かせることで、体が「いざ」という自体に備えようとするんです。
特に大きなトラウマの場合はその「ショック」ONになった交感神経が元に戻らず、大人になっても体の不調を持つ人が多いようです。
それがMINIトラウマであっても、慢性的に続いたり、緊張状態を繰り返していたら、自律神経は乱れてしまいます。
自律神経失調症と言われた方の中で、子供の頃にMINIあるいはBIGトラウマを経験した人がどれくらいいるのでしょう?
実際に、病院でトラウマについて聞くお医者さんがいるのか果たして疑問です。
ホルモンなどの脳の調節機能が乱れる
トラウマによってストレスを感じると、脳はストレスホルモン「コルチゾール」出すようにを命令を出します。
MINIトラウマが慢性的に続いたり頻繁に起こることで、脳の「コルチゾールコントロール機能」がうまく働くなってしまうんです。
コルチゾールは、血糖値、血圧、消化機能、脳、代謝、肝臓デトックス機能、睡眠、、、体全身の働きをコントロールするホルモンの大将です。
とくに女性ホルモンはコルチゾールの影響を受けやすいのでPMS、生理不順そのほかの女性ホルモンバランスが崩れて体調不良を持つ人が多いんですね。
心のトラウマと食事
今の社会の生活には、体のバランス崩してしまうものや事に溢れています。
とれない疲れ、不安感、つらい生理痛、頭痛、、、トラウマで敏感になった体が悲鳴を上げるの無理ありません。
私はホリスティック栄養士ですので、カウセリングでトラウマを癒すことはできません。
でも、心のトラウマでバランスを崩した神経、腸内環境、ホルモンバランスを整えるために、食べる物の質や栄養を見直すのが「すーごく」大切なんです。
トラウマと食事については次回お話ししたいと思います。
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免責事項; この記事は、既存の疾病のない一般の方に向けて、食と健康の知識を広める目的で書かれたものです。私自身の教育、研究そして個人的な経験に基づいた意見を述べたものであり、病気の診断 ・治療あるいは病気の予防を約束するものでは決してありません。
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