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【ファスティングで生理不順に!?】女性ホルモンとファスティング

低糖質ダイエットに続き、最近よく耳にする「ファスティング」。

手っ取り早く痩せられる、免疫力が上がる、思考が冴える、など

夢のような効果があると言われ、健康意識が高い人や有名人でも実践している人が多い「健康法」のひとつです。

“スポーツトレーナーが伝授する2週間で体が生まれ変わる断食術”

とか、めちゃくちゃ魅力的!!

でも待って!

そんな健康のメリットがある一方で、ファスティングは「本当に」健康的なんでしょうか?

誰でもやったほうがいいの?

そんなに「手っ取り早く」効果がでるなんて体に害はない??

ファスティングの効果をしめす研究報告も多くあるし、実際をそれを実感している人もいます。

でも実は、改善例の研究報告は男性か閉経をすでに迎えた女性を対象にしたものがほとんどだということを知っていましたか?

ファスティング先端国のアメリカではようやく、専門家やファスティングで健康を崩した人が女性に対して注意喚起を呼び掛けるようになりました。

日本ではブームにのってファスティング の効果に関する記事は山ほどあっても、そのリスクに関する記事があまりにも少ないのが現状。

ファスティングによってネガティブな影響を受けやすい女性の健康を守るために、女性ホルモンへの安全性についての疑問にお答えします。

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ファスティングについて

>>ファスティングとは

ファスティングには様々の方法がありますが、一言で言えば、一定期間固形物をとらないことで胃腸を休ませるという「健康法」です。

代表的なやり方として、水しかとらない本断食、酵素ジュースなど飲み物はOKのファスティング、比較的簡単に始められる朝食抜きダイエット、などがあります。

>>ファスティングの効果

ファスティングの効果の例としては;

  1. ダイエット
  2. 腸内環境の改善
  3. デトックス効果
  4. 肌荒れ改善
  5. 食事習慣の改善
  6. 脳が活性化され、感覚が研ぎ澄まされる
  7. 免疫力の増進

などが例としてあげられます。

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>>なぜいいと言われるの?ファスティングの理論

一つは、常に消化のために使われる内臓をファスティングで休ませ、機能を回復するのが目的と言われています。

内臓も筋肉でできているため、筋トレと同じように休ませる、という考え方。

ダイエットや“体質改善”に最近注目する人が増えている腸内環境。
なんとその腸内環境が、繊細なHSPさんの心や気分を整えるための鍵を握っているのです!

明日試験を控えてお腹が緩くなる・・・
資料作りに追われていて便秘気味に・・・
パン食が続いたらイライラが多くなった気がする・・・

こんな経験きっとあるでしょう。

ストレスでお腹の調子が悪くなるのはなんとなく感じている人も多いはず。

でも反対に、腸の状態が気分や感情をコントロールするあなたの脳に影響をあたえていること、ご存知ですか?

これを読めば、イライラや不安の原因、HSP さんがおなかのトラブルを抱えやすい理由、そして心の健康のために腸内環境を整えるのが欠かせない理由が分かるようになるはずです。

そしてもうひとつは、代謝酵素を活性させるという目的

体で作る酵素には食べ物を消化するための消化酵素と、生命活動に必要となる代謝酵素があります。
このふたつの酵素はどちらか片方が優先されるようになっているといわれています。

そのため、ファスティングで胃腸を休ませることで消化酵素を温存して代謝酵素を活性化させて、免疫力をあげたり、疲労回復が促すことができるというわけです。

そんなことができるんだら、誰もがやるべきじゃない?って思うかもしれません。

実際、ファスティングで健康が改善した方もたくさんいらっしゃいます。

が、そんな素晴らしい健康法も女性ホルモンに対してあまり喜ばしくない影響がでる可能性があるのです。

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ファスティングと女性ホルモン

>>ファスティングは体にとって大きな「ストレス」!!

私たち人間はもちろん、動物が生きていくためにはエネルギーが必要です。

それは運動やその他の活動をせず、ただ寝ているだけでも生命活動をつづけるために必要なものです。

そのエネルギーはどこからくるでしょう?

食べ物ですね!

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ファスティングをしている間はそのエネルギー(カロリー)が入ってきません。

でも体はそれを必要とする。

ではどうするかと言うと、筋肉内のグリーコーゲン(エネルギー貯蔵庫)や脂肪を分解してエネルギーを得ようとします。

このプロセスに必要となるのがコルチゾール。ストレスホルモンです。

今のようにスーパーもコンビニも、冷蔵庫もなかった大昔は、日々食べ物が手に入るか入らないかということは死活問題。

「食べ物がない(エネルギーが入ってこない)」ことは「死」を意味するので、脳はそれを最大の危機と認識してストレスホルモンを分泌するように体が作られているんです。

そうやって脂肪やグリコーゲンを分解することでエネルギーを得て、危機を乗り越えようとするのです。

ファスティングの効果のひとつに「感覚が研ぎ澄まされる」とあるのは、ストレスホルモンによって脳が「アラーム状態」になっているからです・・・

 

ストレス

不便なことに、時代が変わった今でもその体の作りはアップデートされていません。

つまりファスティングで食事を抜く度に、脳はそれを「ストレス」と認識してストレスホルモンをジャンジャン出しているんです。 

ファスティングで頭が冴えるとか、体力がアップするのは「代謝が上がるから」と言われていますが、コルチゾールやアドレナリンで「ストレスハイ」になっているところも大きいのです。

ストレスは免疫を弱めたり、睡眠障害、消化不良、腸内環境の悪化を防ぎ、ホルモンバランスを崩す大きな原因です。

仕事に残業、人間関係、育児に家事、添加物の入った食品・・・

ストレスだらけの社会でさらに体にストレスがかけることが果たしていいことなのでしょうか?

>>ファスティング・ストレス V.S. 女性ホルモン

- 栄養ドリンク・サプリをとっていれば大丈夫?

体の働きで中心的な役割を持つホルモン(排卵、代謝、さらに気分のコントロールなども)は、私たちが食べ物からとるエネルギー(カロリー)に大きく影響を受けます。
ファスティングの中には、ミネラルが入ったドリンクを飲みながら行なう、というものもありますが、大切なのは「カロリー」です。

その理由は上に書いた通り。

そして女性ホルモンはそのストレス(この場合、エネルギーが入ってこないこと)にことさら敏感に反応します。

それはなぜでしょう?

女性の体は「子供をつくる」という大きな使命をもって作られているからです。

ストレス=体の危機の状態で、赤ちゃんをつくる行為も、お腹の中で育てることもできませんよね!

自分の体さえ危険に陥ってしまいます。

だから脳は妊娠に関わる機能、つまり女性ホルモンを押さえて「危機的状況」から体を守ろうとするのです。

ストレスで生理がこなくなったり、PMSや生理痛がひどくなったり、赤ちゃんができにくくなったりするのはこのためなのです。

ファスティングももちろん同様。

体質や普段からのストレス度合いによって感受性に違いはありますが、人によっては一食抜くだけでもホルモン分泌が抑えられてしまうという報告もあります。

ちはみに食事を抜くだけでなく、過度なエクササイスをすることで消費カロリーが摂取カロリーよりも上回ってしまうのも同じこと。

負のエネルギー状態になってしまうため、フィットネスにハマりすぎ、生理こなくなってしまう女性が多いのはなるのはこのためです。

>>「ファスティングは禁忌」の人以外は誰でもやっていい?

「ファスティングをやってはいけない人」の中に、妊娠中あるいは妊娠を考えている人という項目があります。

それは、ファスティングをすることで妊娠できない可能性があるから、ですよね。

なぜ妊娠できないかというのは、繰り返しになりますが「体にとって危険な状態(ストレス)」だからです。

生理をはじめ、「女性の生殖機能の健康」は「体全体の健康」の一番の指標です。

今、妊娠を予定していないとしても、その生殖機能が万全ではない(妊娠できない)状態をあえて作る必要があるのでしょうか?

というのが、私の意見です。

関連記事(画像をクリックすると投稿のページに移ります)

女性ホルモンバランスを崩す「〜ダイエット」

ファスティング、粗食、低糖質ダイエット、ケトジェニックダイエット・・・ 痩せるため、健康のために始めた「健康法」なのに、眠れなくなった、肌荒れが悪化した、便秘になった、生理が来なくなった、という経験ありませんか? それは体が「ダイエット」を最大のストレスと受け取り、女性ホルモンが乱れてしまうからです。

>>おまけ; ファスティング V.S 女性の健康;研究報告

ファスティングがとくに女性の健康にどんな影響を与えるのか研究した報告がいくつかあるのでご紹介します。

長いので「折りたたんで」いますが、タイトルをクリックすると開きます。

健康な人のインターミテントファスティング(1日のうち、時間を限っておこなうファスティング法)のインスリン感受性に対する実験。男性では血糖値への反応が改善したが逆に女性では悪化した。(*1

わかりやすく言うと、男性はインターミテントファスティング をすることで血糖値のコントールが向上するのに対し、女性では悪化するということ。

血糖値の乱れは女性ホルモンやストレスホルモンのバランスを崩す最大の原因。これは頭に入れておいた方がいいと思います。

肥満がある女性がファスティングを行った結果、規則的な食事をした女性に比べ、2日間のファスティングを行った女性は交感神経の活動が活発になった。この反応は男性では見られなかった。

→ つまり、ファスティングを行うことが女性では顕著なストレス反応を引き起こしたということ。
肥満改善にファスティングが効くと言われますが、女性では慎重になるべきですね。

ラットを使った実験(*3
3-6日ファスティング を行ったラットでは、性周期が止まったうえ、卵巣のサイズが小さくなった。

ラットの大きさに対してはかなり長期間のファスティングとも言えますが、ファスティングによる過度なストレスで生殖器の大きさにまで影響することを示しています。



女性ホルモンとファスティングの図

ファスティングとの付き合い方

>>女性はファスティングをするべき?避けるべき?

でも、もちろん女性はやっちゃいけない、というわけではありません!

ファスティングで体調が改善した例が多くあるのは事実。ファスティングを否定するつもりは全くありません。

ファスティングをずっとやっているけど絶好調!!という方は、睡眠の質や生理の様子などに注意しながらぜひそのまま続けてください。

ただ万人向け、ではないということは注意するべき

問題は、

  • 体の生理学を全て理解していない人でも講習を受ければ簡単に指導してしまえる状況になっていること。
  • そして女性ホルモンがまだ健全に働いているべき若い世代をターゲットとした、「ダイエット目的」のファスティングを勧める人が多いということ。
  • ファスティング の効果を広める人はいても、その害が出ている事実があるという認識がまだ日本では少ないこと。

>>ファスティング を試してもいい人

体調に問題がなく上にも当てはまらない人は、ファスティング の利点だけではなく「体全体」のことを理解した専門家の方にしたがって、まずは緩く始めていきましょう。

    • すでに閉経を迎えていて体調に問題がない
    • ストレスが少ない
    • 睡眠が万全にとれている
    • イライラなどの情緒不安定がない(気分が安定している)
    • 火照りなどがない
    • 栄養不足がないと確信している

もし、続けていて生理に異常がでる、眠りが悪くなった、イライラや不安感が出るようになったなどの体調不良がでたら止める勇気を持ってくださいね。

>>ファスティング をやらない方がいい人

もし下のリストに当てはまる項目がある人はファスティングを試すことは考えないでください・・・。

    • ストレスが多いと感じている人
    • 摂食障害の経験がある/ 食との関係が拗れたことがある
    • 妊娠している/ しようとしている人
    • ストレスに弱いと感じる人、自律神経が乱れがちな人
    • 睡眠が乱れている人
    • PMS(月経前症候群)がある人、生理不順がある人、無月経の人など、妊娠をしづらい人など、女性ホルモン関係でなにか問題がある人
    • 激しい運動・エクササイズをしている女性

食事を制限しなくても、食の質や食べ方、栄養のとり方、生活習慣を改善することで健康を改善できますし、女性ホルモンにとってもストレスが少ないです。

さいごに

健康を改善するためにファスティングを始める女性がいるし、あるいは脂肪を効率よく燃焼するために始める女性もいます。

総合的にみてファスティングが「本当に」女性の健康にとっていいのか、そうでないか確かなデータはありません。

でも「食事を制限することはストレス」であること、「ストレスは女性ホルモンにマイナスに影響する」と言うことだけは確かな事実です。

暴飲暴食や、何でもかんでも食べたいものを食べるのはもちろんよくありません。

内臓を「疲れさせる」だけでなく、腸内環境を悪化させたり、肝臓に負担をかけたりしてホルモンバランスを崩したり、病気を引き起こすことにつながるからです。

「手っ取り早く」健康になる、痩せる、欲しい体を手に入れる。

とファスティングの効果を謳っている人もいます。

ここまで読んでくれたあなたには、その「手っ取り早さ」が必ずしもいいことではないことが分かっていただけたと思います。

ファスティングで手に入れた効果が長続きしなければ、努力が無駄になるだけでなく、健康を崩すことになってしまいますよね。

「手っ取り早さ」に飛びつかず、まずは

  • 食べるものの質を選ぶ・変える
  • 食べるものの組み合わせを考慮する
  • 食べるタイミングを考慮する

地道なように見えても、結局は一番近道になりますよ。

私は「食べない」健康法ではなく、体が喜ぶものを美味しく食べて、体の働きと能力を引き出すアプローチを大事にしています。

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免責事項;  この記事は、既存の疾病のない一般の方に向けて、食と健康の知識を広める目的で書かれたものです。私自身の教育、研究そして個人的な経験に基づいた意見を述べたものであり、病気の診断 ・治療あるいは病気の予防を約束するものでは決してありません
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