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拒食症の克服に欠かせない3つの軸

拒食症を治したいと思っていても、何をすればいいか分からず立ち止まってしまう人も多いと思います。

もちろん、食べなきゃいけないのは分かってる。

でも・・・

この怖い気持ちはどうする?
カロリー計算も朝の運動もやめられない。
決めた時間にしか食べられないルールもある。
恐怖食品もありすぎてどこから手を付ければいい?!
できない自分にまた罪悪感(涙)
・・・
・・・
・・・

拒食症の克服

治したいところが多すぎて、考えるのことさえ面倒くさくなってあきらめてしまうというという人もいるんじゃないでしょうか?

何を隠そう、私もそんな一人でした。

特に何年も摂食障害を持っていると、その行動やルールが自分の一部のようになってしまい、初期の怖さとは別の意味でやめたくてもやめられない、という状態になってしまうんですよね。

私は自分自身の経験以外にも、摂食障害に関する多くの学術論文や本を読みました。

そして拒食症、制限型の摂食障害を完全に手放すために欠かせないと結論にいたったのが、今日お話しする「3つの軸」です。

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拒食症を克服するための「3つの軸」

拒食症は一つのことが原因ではなく、遺伝子、性格、環境などいろいろなことが複雑に関係しています。

だから取り組むことは多いのですが、大人の摂食障害リカバリープログラムの基盤としているのがこの3つの軸です。

栄養リハビリ
神経回路のリセット
自分軸の構築

これだけでは意味がよく分かりませんね(笑)

一つずつ説明していきますね。

拒食症の克服に欠かせない3つの軸とは
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拒食症を克服に欠かせない「3つの軸」

① 栄養リハビリ

食事制限でたまったカロリーの不足を取り戻し、本来の体重に戻す「栄養リハビリ」が最優先!

つまり・・・

「食べる」ことです!

セラピーやカウンセリングなどで、心の安心感を第一にする方もいます。

けれどこの記事に書いたように、拒食症の強迫感や恐怖感は、カロリー不足で本来の体重より下がり「脳が飢饉」と勘違いすることが原因。

これは命に関わる「体の」反応として起きているから、どんなに「頭で」安心させようとしてもあまり効率的じゃありません。

体が死ぬか生きるかのストレス状態にある時に、心だって安心できないですよね。

体と脳に栄養が回れば、それだけで物事を前向きに見れるようになるし、冷静に判断できるようにもなります。

拒食症は「食べれば治る」なんて簡単じゃない。でも治すために食べることは絶対に欠かせません。

②神経回路のリセット

体重を増やしているのに、怖さが取れない、行動がやめられないということありませんか?

それは「神経回路のリセット」が多くの場合、見落とされているからです。

拒食症が始まってすぐ症状に気付き、早めに「栄養リハビリ」対策をして体重が元に戻れば、比較的治りは早いんです。

それが5年、10年、20年…と長引くほどそう簡単にはいかなくなってしまう…

その理由は・・・

拒食症の行動が

「神経回路として脳に染み付いてしまうから」

です。

例えばカロリー計算。

食べ物を飼う時、外食の時に必ずカロリーを調べていたとします。食べ物を見るたびに頭でカロリー計算をしてきたかもしれません。

食べるたびにそれを毎日、何年も続けてきたんじゃないかな?

同じ行動を繰り返すと脳はそれが重要だと思い、学習します。

掛け算を考えてみて。初めは2×2だって分からなかったはずです。でも何度も何度も練習をし、今では頭で考える必要がないくらい自動的に浮かんできますよね。

だから拒食症を治す!と心に決め、カロリー計算もしないと思っても、すぐ明日からその衝動がなくなるという訳にいかないんですね。

そしてその「カロリー情報」に対して、「許容範囲」になるように量を減らしたり、低カロリーのもの選んだりの行動をしてきたはずです。

行動を繰り返すほど、「カロリー情報は大事!」という「神経回路」が作られ、脳にインプットされていってしまうんです。

カロリー計算をやめたいと思っても、カロリーを知らずにいられないのは、何年も繰り返してきた行動で、カロリーとても重要なことだと脳が認識しているから。

逆に、カロリーが分かってもその情報に対して行動をしなければ、意味がなくなるんですよね。

拒食症になってから、カロリーや体重が増える怖さを避けるためにいろんな行動をしてきませんでしたか?

カロリーを消費するための運動、フィットネスやダイエット情報を見る、ボディチェック・・・

何年も行動を繰り返して作られた「神経回路」をリセットすることが欠かせないんです。

②自分軸の構築

3つめは「自分軸」。摂食障害を克服する上ではもちろん、その後も自分自身といい関係を保っていくため身ぜったに書かせなものだと思っています。

食事、ダイエット、カロリーに関心がいき、何年も摂食障害が中心の毎日を送っていると

「自分て誰なんだろう」
「摂食障害がない自分はどうなるんだろう」

と感じることは少なくありません。

そうすると、摂食障害がある不自由な生活は嫌だけど、治す過程の苦労を考えたら馴染みがある今の生活の方がマシ…と気持ちが萎えてしまいます…

一旦よくなっても、仕事、家庭、人間関係のストレス があった時に、親しみがある摂食障害の(こだわりやルール)心地よさにも戻りたくなってしまうんです。

「周りに迷惑をかけてしまって申し訳ない」「普通に食べられない自分が嫌」

と自分責めてしまっていませんか?

私も摂食障害があるために、人が離れていき、家族の信用をなくし、心配ばかりかけしまっているという思いから、私は「価値がない」を思いこんでいました。

自信をなくしてしまう人も多いです。

でもそれは長年、自分自身に対しての批判だったり、あるいは世間から厳しいことを言われてきたからなんです。

なりたくて摂食障害になったんじゃない。

摂食障害があるのはあなたのせいでも誰のせいでもない。

でも、あなたには摂食障害の外にある自由や楽しみを感じる会があるんです。

それを叶えるために、自分に対する思いやりや自分自身と体を信頼する力をつけ、「私はこうなんだ」というどんな状況でもブレない「自分軸」を作っていくのが欠かせないと思っています。

拒食症の克服は人に頼っていい

拒食症の克服

拒食症を治していくのはとても勇気がいる。こんなに食べていいの?と不安になったり、増えていく体重に怖くなったり、やっていることが正しいのか分からなかったり…

頭では理解していても、行動に移せなかったり、どこから始めてればいいか分からないということありますよね。

それは人間として生きていれば当然なで、あなただけじゃありません。

そういう時に冷静にアドバイスをくれ、「大丈夫」と背中を推してくれる人がいるだけで克服を続けていく力になります。

自分が交通事故の当事者になるとパニクってしまうけど、友達の知り合いだと冷静に話を聞いて、アドバイスできるのと同じ。

だから摂食障害を治していく時も、誰かに頼るというのはとても大事なことなんです。

私自身もオーストラリアでの入院以外に、カウンセラー、栄養士、母の助けがあったから、ここまで来れました。今でも不安にあればコーチに相談しすることもあります。

誰か頼ることは弱いことじゃなくて、「絶対治す」という強さでもある!

家族、友達、医者やカウンセラーなどあなたが信用できる人、もしいなければ私に声をかけてもらっても大丈夫です。お手伝いできるのなら、それほど嬉しいことはありませんから。

個人セッションでは、今日お話しした「3つの軸」をもとに、一人一人の悩みや環境に合わせ、課題に取り組みながら摂食障害を手放していける内容になっています。

体験セッションもご用意していますので、気軽に相談いただくこともできますよ。

今は無理と感じていても、あきらめなければ、あなたも必ず拒食症のこだわりやルールから自由になれます!

 

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免責事項;  この記事は、既存の疾病のない一般の方に向けて、食と健康の知識を広める目的で書かれたものです。私自身の教育、研究そして個人的な経験に基づいた意見を述べたものであり、病気の診断 ・治療あるいは病気の予防を約束するものでは決してありません
食生活・生活活習慣・その他の行動を変える際は、ご自身の責任のもとに必ず専門資格のある医師などにご相談ください。詳しくはこちら

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