拒食症になると、「なんでそんなことするの?」と一般の人には理解できない行動をすることが多いです。
例えば、普通の人は5分で食べ終わるものを1時間もかけて食べたり、お金や物を消費することに異常に不安を感じてしまったり・・・
やりたくてやっているんじゃないし、本人だってなぜやってしまうか分からない、だからやめたくてもやめられないんです。
それなのに周りからは「普通にしてればいいのに」「ちょっとやめてみたら」なんて簡単に言われると、悲しくなっちゃいますよね。
今日は、拒食症になるとその行動をしないとなぜ落ち着かない、あるいは不安と感じてしまうのかと、それを根本から取り除くための解決策をお話しします。
拒食症でよくある理解不能な行動
- 小さくちぎって食べる
- 食べ物のことが頭から離れない
- 人が食べている音が異様に気になる
- 人より多く食べることが許せない
- 動いていないと不安
- 物を消費することに不安を感じる
どうでしょう?
これやってる!というものありますか?
実はこれ、全て私が実際やっていたことです。しかも、自分にとってはそれが普通になっていたので、おかしいとさえ思っていませんでした。
でも海外の摂食障害のブログやインスタアカウントを見たり、研究するうちに私だけではなく、拒食症がある人ほとんどの人は経験してるんだと気づいたんです。
(言語も国境も関係ないんですね!)
なぜ、上のことをしてしまうのか分かりますか?
「拒食症だから」仕方ないのでしょうか?
「頭が異常」なのでしょうか?
いいえ、違います!!
拒食症でよく見られるこれらの行動を起こす原因は
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『体が飢えているから』❗️❗️
カロリーが不足しているために、脳が「物資/食糧不足だ」と認識しているからなんです。
こちらの記事も合わせてお読み下さい
拒食症の”癖”は体が栄養失調のサイン
サンドイッチやおにぎりを小さくちぎって、ゆっくり食べる… これをやっている人はとても多いと思います。
緊急事態で水が不足した時、限られた水を保たせるためにできるだけ消費を減らしますよね。同じように、食事制限のために脳が「食べ物がない」思い込んでいるので、今食べられるわずかの量を少しでも長引かせようとしているのです。
どちらも、自分の意志でやっているように見えますが、体に染み付いた生存本能なんです。
お腹は空かないけれど、食べ物/食べることをいつも考えている、という人も多いです。
これは食欲を起こすために、エネルギーを消費するからです。栄養失調になると、命に関わることにエネルギーをセーブするために「体の」食欲を感じなくなることが多いんです。
でもそのままでは死んでしまうので、代わりに頭で『食』に興味を持たせることで、どうにか食べさせようと脳が働くんですね。
職場や学校で人が食べているのが気になる、とか電車やバスの中で「カサコソ」と音がすると、すぐ反応しちゃうということないですか?
これも同じように、栄養・カロリー不足のために、脳が少しでも『食』に注意を向けようとしているんです。
この3つのことは何となく分かるかと思います。ではなぜ人より多く食べることが「許せない」と思いますか?
*まずは「 “病気”と思われていた拒食症 実は生きるための「知恵」だった?!「飢饉を逃れる適応反応説」」を読んでくださいね*
シャイ・ガイジンガー博士によると、拒食症はカロリー不足のために「食糧不足=飢饉」と脳が認識するために発症するそうです。
拒食症で「動かなければ」という衝動が起きるのは、食糧が豊富にある場所に移動しようと脳が信号を送っているのです。
だから体力も落ちて、周りがどんなに休んでいいんだよと言い聞かせても、本人は「気が済まない」と感じちゃう。
「人より多く食べると“負けた”気がする」と感じる人も多いよね。
人より多く食べる=食に時間をかける=食べ物がある土地を先に取られしまう
つまり(脳にとっては)死んでしまうかもしれない、ということ。だから絶対に許せない!と感じるのです❗️
最後の「物を消費することに不安を感じる」はこの記事に詳しく書いているので、ぜひ読んでみてください。
やっかいな拒食症の癖をやめる解決策
拒食症で言語、人種に関係なく、みんな同じような行動や症状が出るのは、やろうという意志でやっているのではないからなんですね。
体(脳)の反応として起きているからだったんです。
「もっと食べて!!」
という体からのSOSなんです。
ここまで読めばお分かりと思いますが、拒食症の症状や衝動をなくす解決策は
「食べること」。
体にエネルギーをしっかりあげることで「食糧不足は過ぎたよ」と教えあげることなのです。
ただその「食べること」が怖いから困ってしまうんですが、その怖さも受けれ入れ「食べる」ことでおさまっていきます。
1人では不安ですよね。
こんなに食べていいんだろうか、あるいはどれくらい食べればいいか分からない、と感じている人もいると思います。
沢山食べていいんです。
どれだけ食べてもいいんです。
拒食症を克服するために食べる上限はありません。
あなたの体を信じてあげてくださいね。
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免責事項; この記事は摂食障害で悩んでいる方に向けて、知識を広げるタジ目の一般的な情報として書いています。私自身の教育、研究そして個人的な経験に基づいた意見を述べたものであり、病気の診断 ・治療あるいは病気の予防を約束するものではありません。
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