「沢山ストックしておかないと不安になる」
「なくなるのが怖くて物を消費するとに抵抗感がある」
こんな不安や恐怖感から食べ物や消耗品を溜めてしまうということありませんか?
私も、拒食症になって特に10年近く経ってからこの「ため癖」が強く出るようになりました。
意識して貯蓄をしているんじゃないんですよね。
底をついてしまうのがすごく不安で、まだ予備があるのに次々買い込んだり、買っても使うことができず、山ほどスナックやダイエットコーラが溜まってることもありました。
こんな癖がある私は異常だとずっと思っていたんですが、実はこの「ため癖」は拒食症、過食嘔吐、その他の制限型摂食障害でよく起こる症状のひとつだったんです。
「物を捨てられない」「消費するのが怖い」「使わないのにいろいろ溜め込んでしまう」と悩んでいるるのは、あなただけじゃありません!
拒食症の「ため癖」は栄養失調のサイン
物を溜めたくなる、あるいは 消費するのが怖いと感じるのはなぜでしょう?
それは
・・・
・・・
・・・
体が栄養失調になっているからです!!
体が栄養失調になり、脳が「飢饉/食糧不足」と認識しているからなのです。
体の働き・仕組みをよーく考えれば実は当たり前のことなんですよね。
水と酸素に加えて「食べ物が十分にあるかどうか」ということは、人間だけじゃなく動物にとって命の関わる一大事。
私達が住む今の日本の社会では食料に困ることはありません。
でも狩猟生活を送っていたような大昔は「食料が十分にない」ことは死を直結していました。
食糧を確保するために、狩りをしたり、木の実などの食べ物を集めるという“能力”は、人間として生きるために本能として手に入れたものだったんです。
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食糧が十分にない時は、一般的にその他の物も不足して、他の集落の人と競い合いも起きます。
食料を探しに行くエネルギーを温存するためにも、できるだけ消費を減らし、手に入るものを貯蓄していたはずです。
それが今の時代に生きている私たちにも本能として残ってるんですね。
食事制限や過度な運動、食べた後排泄行動で
必要なカロリーが不足することは
体(脳)にとって「食糧・物資不足」と同じ
なんです。
だから「溜めたい」「溜めるべき」が衝動として起きているんです。
食べ物や消費品が沢山あれば安心するし、少しでも減ると不安で仕方なくなる。
食糧がないからその他の物資もない❗️と焦っているのです。
拒食症が酷かった頃の私が“ためた物”
① 食べ物の「ため込み」
私の拒食症の症状が一番酷く制限もしていた大学生の頃は、玄米ブランやダイエットコーラなど低カロリー/”ヘルシー”/ノンカロリーの物が棚にぎっしり・・・。
治そうと意識を変えた後も低体重の時は、缶詰、冷凍食品はもちろんクッキーやシリアルもなくなると不安で買い物に行く度に買い込んでました。
まるでリスですね…(苦笑)
海外にいた頃は、ファストフード店やテイクアウト店においてある無料の塩、ケチャップ、マスタードを一掴みもらって貯めていたこともあります。
②食べ物以外の「ため込み」
- サランラップを洗って使い回し
- 保存用パックをあらって使い回し
- マフィンなどが入っていた紙袋
- トイレットペーパーの節約
- ペーパーナプキン
- などなど・・・・
買い込むだけでなく、使うのをケチって消費も減らしてました。
もちろん健康な人も節約したり貯蓄はします。
でも健康な人ととの違いは「意識的に」というよりも「恐怖感」「衝動的」にやっていること。
貧乏臭くてめちゃ恥ずかしい…と感じていたし、ずっと誰にも言えずにいました。
でも私の経験を公開することで、ため癖で「恥ずかしい」と同じように感じている人が「自分だけじゃないんだ」と気付いてもらえたらいいなと思います。
ため癖があったらどうする?
別に「ため癖があってもよくない?」と思っていませんか?
ため癖“自体”は特に悪いことではありませんが…
ため癖が起きている「原因」が問題ですよね!
体が飢えていることが問題なんです。
カロリー不足で栄養失調になっているから体が必死に生き延びようとしているんですよ。
衝動的に物を溜めたくなるのはあなたの体が
「もっと食べて!」
と叫んでいるSOSです。
溜め癖をなくすための解決方法は、栄養失調・カロリー不足を解消すること。
制限なしに食べることです!!
食べ物やティッシュなど、何かを消費するのが怖くなったり、衝動的に溜めたくなっている時は、脳が「物資不足」と思っている証拠、つまり「食べるべき」サインです。
食べる物、食べる時間、食べる量…全部の制限をなくして、食べたい時に食べたい物を食べたい分、食べていいんですよ。
それをずっと続けて「食糧不足を脱した」と脳が安心したら、溜めようという衝動も必要なくなりますからね。
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免責事項; この記事は摂食障害で悩んでいる方に向けて、知識を広げるタジ目の一般的な情報として書いています。私自身の教育、研究そして個人的な経験に基づいた意見を述べたものであり、病気の診断 ・治療あるいは病気の予防を約束するものではありません。
食生活・生活活習慣・その他の行動を変える際は、ご自身の責任のもとに必ず専門資格のある医師などにご相談ください。詳しくはこちら→