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過食症になったらどうしよう…と不安な人へ​​
拒食症の回復期過食との付き合い方

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過食症になったらどうしよう...と不安な人へ​​
拒食症の回復期過食との付き合い方

拒食症の回復期過食

拒食症を治そうと頑張っている人の中には「回復期に過食傾向になることが多い」と聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に今、拒食症の回復期で過食があり

「食欲がすごくてこのまま過食症になったらどうしよう…」

「体重が増えてきたのに沢山食べてしまうんです…」

とか、逆に

「克服しようとしてるけど過食が来ませんがいいのでしょうか?」

とご相談頂くことがすごく多いんです。

回復期の「過食」に悩んでいたり、疑問を感じている方に安心して乗り越えて欲しいなと思い「拒食症の回復期で起こる過食」について書くことにしました!

過食がいつ治まるの?過食がきたらどうしよう…と不安な人も、この記事を読むと、安心して自分の体と食欲を信頼して克服を続けていけるはずですよ。

回復期の過食はなぜ起こる?

まずあなたに知っておいて欲しいことがあります!
それは「回復期過食」は食事制限のあとに起こる体の自然(正常な)反応だということ。

体が本当は必要としていた量に反して制限をしていましたよね。その分を取り戻そうと体が起こしていることなんです。

食(エネルギー)は酸素や水と同じように、生きるために絶対に欠かせないもの。

命に必要な物だから、
息を止めたら酸素を思いっ切り吸い込むし、水をまる2日飲めなかったら普通ではありえない量を一気に飲む。

食だって同じなんですね!

振り子を右に振ったら、その分思いっきり左に振り切れてから、バランスが戻りますよね。
制限した後に反動で過食になるのは、あなたのちょうどいいバランスに戻るためなんですよ。

でも減らしてはいたけど食べてたし…と思うかもしれません。

たとえ「絶食」していなくても、“そんなに”制限していなくても(してないつもりでも)、体にとって足りなければその「負債」分を取り返そうとするのは自然なことなんですよ!

カロリーを取り戻すだけじゃありません。

食べる量(エネルギー)が足りなければ、体はその不足エネルギーを確保するために筋肉や体の臓器を犠牲にしてエネルギーを作ろうとします。

だからダメージを受けた内臓、脳、筋肉、ホルモン….を修復するためにも、思っている以上に沢山のカロリーが必要なんです!

拒食症を治すために“普通に”食べようと頑張っちゃう人が多いのですが、普通に食べなくてもいいんです!

今お話ししたように、制限していなかった“普通”(一般)の人と違って、今まで制限していたあなたは“普通”の状態ではないんだから。

普通よりずっと多く食べていいし、食べることが必要なんですよ。

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回復期の過食の食欲ってどんな感じ?どれくらい食べるの?

山ほど食べたばかりなのにまだ、同じ量かその何倍も食べられる…

食べても食べてもまだ食べたい…

まるで底無し沼か!っていうほどの感覚が過食欲。

「そうそう!」ってうなずいている人も多いんじゃないかな。

今、過食傾向にある人はきっと、このまま過食症になるんじゃないか、太り続けてしまうんじゃないかという恐怖と不安でいっぱいですよね…。

 拒食症の回復期過食で食べる量は、もちろん人によって違いますが、過食を乗り越えて良くなっていく人の中には5000-10000kcal近く食べる人もいます。

実際に、アメリカで80年近く前にアメリカで行われたThe Minnesota Starvation Study(ミネソタ飢餓実験)という実験でも、一定期間の食事制限の後の“栄養リハビリ”期間中、ほとんど人は5000kcalから10,000kcal以上食べて回復していったそうです。

この実験をもう少し知りたい人は下のタイトルをクリック↓

アメリカで1950年に行われた「飢餓実験」で飢餓状態が一定期間続いた時、人間にどんな反応が起こるのかということを調べたもの。
(今ではありえないような非人道的な実験ですが、拒食症が起こるヒントを沢山教えてくれます。)

この実験は、摂食障害ではない健康な男性兵士が対象で行われ、食事制限で半飢餓状態(1日1600kca程度を6か月続けた。その結果、制限を受けたほとんどの人で自傷行為、うつ症状、固執観念、運動衝動、食べ物への強いこだわり、食への抵抗感など、まるで拒食症と同じような症状が見られた。

注目するのは、これは痩せ願望もなく、拒食症でもなく、それまで強い兵士として過ごしていた健康な男性で起きたということ。それは食事制限(それも絶食では半制限)によって引き起こされたということ。

制限をはずし、自由に食べられるようにした“栄養リハビリ”期間中、実験に参加した男性のほとんどはに5000kcalから1万kcal、あるいはそれ以上食べる人もいた。

中には、過食どころか食欲がない(感じない)んだけど!という人もいらっしゃるかもしれません。

それはね、長い間制限をしていると、体の「食欲信号」の調節がうまく働かなくなくなってしまうから。

そんな人も、食べ物で頭がいっぱいだったり、人が食べているのが異常に気になったり、気がつけばSNS、インターネット、テレビ、雑誌で食べ物ばかり見ている…

ということあるんじゃない?

この“頭の食欲”もれっきとした(過)食欲なんですよ〜!

この“頭の食欲”に対して、気のせいとかお腹が空いていないから、と見過ごしていませんか?

これを無視せず、素直に従えば体の食欲も戻ってきます。

「頭の食欲」は栄養・カロリーが足りていない証拠。今すぐ食べるべきサインなんですよ。

こちらの記事も合わせてお読み下さい

回復期の過食が止まらない!3つの理由とは

回復期過食ってどれくらい続くの?

拒食症の回復期過食

今過食期の人は「いつになったら治るんだろう」「いい加減“普通に”食べたい!」とヤキモキしちゃいますよね。

過食の期間も、過食の度合いも、そのパターンも人それぞれ違います。

  • 数週間から数ヶ月で終わる人
  • 食べ始めた(制限を外した)途端やってくる人もいれば、回復期の終わりころやってくる人もいる
  • しばらく過食の時期が続いてそれでおしまいになる人もいるし、回復期間中続く人もいる
  • 中には一度治ったけれどまたやってくるという人もいる

どの形であっても共通しているのは、意味があってそうなっているということ!

体はやるべき事をやっているのだから、自分の体を疑わなくていいんですよ。

そして!!

周り道をせず、克服のゴールにたどり着く秘訣は、絶対に過食を調整したり、嘔吐や下剤でなかったことにしないことを約束してくださいね。 

回復期過食と過食症の違い

「抑えようとも抑えられない」
「理性でコントロールできない」

という感覚があると、過食症になったんじゃないか…と不安になってしまいますよね。

側から見ていても、そんなに食べて過食症なんじゃないか、と思われてしまうこともよくあります。

過食症と回復期の過食、まるで同じように見えてしまうけど、ひとつ、違う点があります。

それは

『制限があるかどうか』

の違い。

食べない、あるいは量を減らす、など明らかな制限だけではなくて

「食べたものを下剤や嘔吐などので代償行為」
「太るからと炭水化物や
脂肪を避ける」
「不健康だからと特定の食品を避ける(極度の健康志向)」

も制限です。

「制限」が過去にあるかどうかで、回復期の過食欲なのか真の過食症なのか変わります。

言い換えると、もしあなたがこれまでどんな形でも制限をしていたら、その過食は制限のために反動で起きている過食である、ということ。

ここで、過食症になっちゃうんじゃ、と無理に制限したり、調整しようとすると、摂食障害が長引いたり治りづらくなってしまうので注意が必要ですよ。

低体重じゃないのに食欲が止まらない時は?

体重が低い時は、今痩せすぎなんだから、と自分に言い聞かせて過食を受け入れやすいんですよね。

でも体重が戻っても止まらなかったり、そもそもいわゆる“低体重”じゃない場合は過食を受け入れられない〜って感じるかもしれない。

でもね、先ほどお話ししたように“過食”は体重に関係なく「制限した結果」起こっている、ことを思い出してください。

“健康”体重で起こることもあるし、一般に“太りすぎ”と言われる体重で起こることもあるのです。

だから、もし「食」へのこだわりや恐怖から自由になりたいと思っているなら、どんな体重であっても過食を許してあげてくださいね。

拒食症の回復期過食

1人で悩まなくていい

今日は、「回復期過食」について疑問や不安を持っている拒食症・制限型の摂食障害を克服中の方に少しでも安心して欲しい!という思いでこの記事を書きました。

まとめ;

  • 回復期の過食は、食事制限のあとの正常な体の反応
  • 拒食症からの回復では普通より「ずっーと多く」食べていい
  • お腹が空いてなくても“頭の食欲”があればれっきとした「食べるべきサイン」
  • 回復期過食の期間もパターンも人によって違う
  • 回復期の過食と過食症の違いは「制限」があるかどうか
  • 拒食症克服の秘訣は過食を調整しないこと

今まで、「太ること、食べることはダメ」というルールの中で過ごしてきたのだから、過食そのものが本当に不安で怖いと思う。

どんな体重、段階でも、摂食障害の克服はこれでいいのかなという不安や、怖さを感じるのは当然なんです。

その怖さに向き合っているあなたの勇気を沢山褒めて認めてあげてくださいね。

そしてその辛さを決して1人で抱え込まないで。

理解してくれる人、背中を押してくれる人、話す人がいるだけで、心強さと安心感が断然、違ってきます。

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免責事項;  この記事は摂食障害の理解と知識を広げる目的で書かれたものです。病気を診断、治療あるいは克服を約束する物でないことをご理解ください。その上で食事量を変えるなどする場合は必ず専門の機関を受診しご自身の責任で健康管理をなさってください。

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